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代アニで声優を目指していた時の思い出

(注意)代アニで声優を目指していた時の思い出は、知人のものです。

小さい頃にテレビで放送していた戦隊物のドラマが大好きで、毎週日曜日の朝は、誰よりも朝早く起きてテレビの前でスタンバイをしていました。生身の人間と妖怪たちが戦うのですが、その妖怪たちの声がとても独特で面白いと感じました。母親に妖怪たちがどこから声を出しているの?と尋ねたら、これは声優という職業の人が吹き替えをしているのだと教えてくれました。それからは自分でも妖怪の声を真似して遊ぶようになりました。

中学校に入ってからは、アメリカのドラマを見ることが大好きになり、吹き替え版を特に楽しんでみていました。声だけなのにすごく演技が上手で、心がこもっているセリフを言うことができる声優ってすごいと驚きました。さらに驚いたことは、小さいときに見ていたアニメの主人公を演じていた人と、アメリカドラマの主人公を演じていた声優が同じだったということです。全く違う声と役柄を見事に演じきったところに感動を覚え、自分も声優になってみたいと夢を抱くようになりました。

中学生になると進路を決めなければならなくなりましたが、仲良い友人はみんな当然のように高校進学を希望しました。

自分も何となく自分の偏差値に応じた高校に行くのかなと思っていましたが、進路指導室にやけに目立つアニメのパンフレットが置いてありました。何気なく手に取ってみたところ、それは代々木アニメーション学院のパンフレットでした。

アニメや漫画は自分も大好きでしたが、それらを職業にするために専門的なものが学べる代アニの存在を始めて知りました。パンフレットを読んでみると、授業内容も充実していてとても楽しそうだったので、中学卒業後は代アニに進みたいと考えるようになりました。

しかし担任教師や両親からは、代アニを卒業しても声優に絶対なれるわけではないと反対されました。それでも行かずに後悔するよりも、行って後悔したほうがいいと思ったので自分の意志を押し通すことにしました。

結果的に代アニに進学したことは正解だったと今でも思っています。

同じクラスメートになった同級生はとても個性的な友達が多く、まるでコスプレをするために学校に来ているのではないかというファッションをしている友人もいました。それぞれアニメや漫画などエンターテイメントに精通していて、話しているとマニアックな内容になることもありました。

今まで周囲にアニメ好きな友人はいましたが、これほど深く好きなものを話し合える友人ができたのは初めてだったので、とても嬉しく感じました。タレントになりたいという可愛い女の子もいたり、プロ顔負けなほどパソコンに詳しい男の子もいて、かなり刺激されました。個性というものを出したほうが価値という傾向が強かったので、自分も周囲を気にすることなく自由にふるまえるようになりました。

代アニでは、声優を目指すために腹式呼吸発声法を学んだり、演技力を身に着けるための授業を学びました。体を動かさなくて、声だけで演技をすることの難しさと学ぶと同時に楽しいと感じるようになりました。

文化祭では、自分たちでシナリオを作って音楽やBGMも作り、演劇を発表することにしました。個性的なキャラクターを誰もが演じたいと考えているので、主役や目立つ役は取り合いになるほどでした。それぞれが強いこだわりを持っているので、練習をしているときは喧嘩になることもありました。それでも最後は親たちが大きな拍手をして高い評価をしてくれたので、良い思い出になっています。

代アニを卒業してからも夢を目指していましたが、そのうち現実の厳しさがわかったので現在は他の職業についています。同期生の中にはテレビで活躍していて、たまに名前をテロップで見かけることもあるので、陰ながら応援しています。

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