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海外と日本では違う声優事情

海外でも日本と同様にアニメやゲームが大人気です。こういったコンテンツはキャラクターに声を当てる声優の演技によって作品のクオリティが大きく左右されますが、海外では日本と声優事情が異なっています。

海外は副業、日本は専業

日本の場合は専業の声優さんが声を当てていますが、海外では声優という職業を名乗っている人はまずいません。英語ではボイスアクターといいますが、これは職業ではなく役割の名称なのです。本業は俳優や女優をしている人が声だけの仕事も請け負っているという状況になっていて、仕事としてのレベルが落ちると考えられていたことから同じ作品無いにおいて同じ人物が複数のキャラクターを担当しているということもあって大きな違和感があります。

日本のアニメでは兄弟キャラクターであったり完全に声の使い分けが出来る人物が担当するということでもない限りそういったことはありません。そのため日本と比べると一般的に声の抑揚を付けたりキャラクターの意図をくみ取った感情表現に弱いという評価をされることがありますが、最近は日本に影響を受けていることもあってか全体的に演技の質が向上してきています。

モーションキャプチャー

また、特に最新のゲームでモーションキャプチャーという技術が使われていることでその役割が大きく変わってきています。以前はゲームクリエイターがモーションを作ったキャラクターに声を当てることが主流でしたが、モーションキャプチャーによって俳優が声を出すだけではなく動作も含めた演技をしてその動きをそのままゲームに取り込むことが可能になったのです。

そのため、現在のボイスアクターという役割はドラマや映画と同じように俳優による演技と変わらないものが求められるようになってきていて、もともとハリウッドなどで質の高い演技水準を維持している海外のボイスアクターの評価が非常に高まっているのです。

ハリウッド俳優が役によって演技を変えることが出来るように、ボイスアクターもキャラクターごとに異なる役を演じることが出来るため同じボイスアクターが担当しているキャラクターであっても全く違う人物が演じているように聞こえます。加えて、顔の表情も取り込めるためますますドラマや映画で活躍する俳優がボイスアクターを務めることが増えてきているのです。こういったモーションキャプチャーの技術はいまのところ大きな予算を確保して十分な開発期間をかけて作品作りが出来るビッグタイトルに限られていますが、今後はより多くのタイトルに普及していく流れが生まれると考えられています。

人種問題

日本と異なる声優事情としてさらに挙げられるのが人種です。アメリカのドラマやハリウッド映画ではメインキャストの人種が偏らないように配慮されていることが珍しくありませんが、アニメやゲームでも多くの人種がメインキャストになっています。

日本の場合は外国人キャラクターが登場しても日本人が声を担当することがほとんどですが、海外ではキャラクターの人種と異なる人種の人がボイスアクターを務めることが禁止されているのです。そのため白人キャラクターは白人俳優がボイスアクターを担当し、黒人キャラクターは黒人俳優がボイスアクターを務めるということになっています。

同様に、性別や年齢が異なるキャラクターを演じることにも一定の制約があることから、日本のように少年キャラクターの声を大人の女性声優が担当するということが出来ず少年キャラクターと同じ人種で男性の俳優が担当することになります。年齢が幼いとクオリティが高い演技ができないことから、一部では少年キャラクターであるにもかかわらず大人の男性がボイスアクターになり野太い声で話すという例も散見されるぐらいです。

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