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日本語をいきいきと表現するには?アクセントとプロミネンスを意識しよう!

声のお仕事を仕事にするにあたって、原稿や台本を表現豊かに読むということは、非常に重要なことです。 わかってはいるけれどどうもうまくできない、淡々とした印象になってしまうのがなぜかわからない、という方、それはアクセントとプロミネンスが使いこなせていないからかもしれません。

日本語のアクセントは「高低」

「感情を込めて話す」ことは、何も本当に笑いながら、怒りながら、泣きながら話すことではありません。 言葉や文章にかかるアクセント、文章のプロミネンスをしっかり意識して読めば、表現豊かな話し方ができるようになります。 日本語のアクセントは「高低」であると言われます。

例えば、同じ「はし」でも「橋」「箸」「端」では、読み方が異なりますよね。この読み分けが、アクセントの使い分けです。 方言による「なまり」は、地方で単語や文章にかかるアクセントが異なることですので、アクセントの練習はイコールなまりの矯正と捉えられがちです。

しかし、普段標準語を話しており、別段アクセントに癖がなく話せていても、原稿や台本を持つと途端に棒読みになってしまうことがあります。 また、変な読み癖があると、聞いている人はそちらが気になって内容が正しく伝わりません。 いきいきとした表現豊かな話し方を身に着けるためには、アクセントを意識して話す練習をする必要があるのです。

ちなみに、英語のアクセントは「強弱」であると言われます。 アクセントの意味を勘違いして、日本語のアクセントも「強弱」で表現しようとすると、外国人の片言のような話し方になっておかしなことになってしまいます。

アクセントの種類

日本語のアクセントには四種類あります。 一つ一つ見ていきましょう。

平板

平板のアクセントは「平板型」に区分され、1音目が低く、2音目以降が高くなる単語です。 注意したいのは、「平板」という言葉にだまされて、同じ高さで読んでしまわないようにすること。

1音目と2音目を同じ高さにしてしまうと、独りよがりな話し方に聞こえてしまいます。

また、感情をこめようとしてわざと1音目を下げて2音目を上げる読み方を「しゃくり読み」と言いますが、これは聞いていて気持ちの良いものではないので、やめましょう。

単語例:「時間(じかん)」「大学(だいがく)」「桜(さくら)」

文章内では単語に「が」「は」「を」「に」等の助詞が続きますが、これは2音目以降と同じ高さになります。

頭高

頭高のアクセントは「起伏型」に区分され、1音目が高く、2音目以降は低くなります。

単語例:「カラス」「文学(ぶんがく)」「親子(おやこ)」

文章内における続く助詞は同じ高さです。

中高

中高のアクセントは「起伏型」に区分され、1音目が低く、2音目以降は高くなり、終わりまでにもう一度低くなります。

単語例:「日本人(にほんじん)」「茶碗蒸し(ちゃわんむし)」「高速道路(こうそくどうろ)」

続く助詞は同じ高さです。

尾高

尾高のアクセントは「起伏型」に区分され、1音目が低く、2音目以降は高くなります。

尾高の単語は唯一、続く助詞の音が低くなる単語ですが、この助詞から見るとその単語の最後の音が高いので、「尾高」といいます。 「尾高」という言葉から、単語の最後の音が上がると勘違いする人が多いので、注意が必要です。

単語例:「橋(はし)」「男(おとこ)」「弟(おとうと)」

助詞がついて、初めてその単語が何を示しているのかわかる例も少なくありません。

アクセントは、単語内で一度下がったら二度と上がりません。 これは二つ、三つの単語が組み合わさってできた「複合名詞」でも、一つの文章内においても同様のルールです。

これらのアクセントが十分に理解されず、全て同じ調子で読まれてしまうと、だらだらとして起伏がなく、感情のこもらない棒読みになってしまうのです。

文章のプロミネンスとは?

「プロミネンス」とは、文章中で強調したい部分や主張したい部分を、音声の何らかの手段を用いて際立たせる方法です。 例文:「今日 家で 友達と クッキーを 作って 食べる。」

この例文だけだとどこが重要部分なのかはわかりませんが、前後のストーリーやこの出来事を報告する対象によって、強調される部分は異なります。 例えば、「いつ」なのかが問題なのであれば「今日」の部分がプロミネンスされるでしょうし、「誰と」が重要なのであれば、それは「友達と」の部分になります。 お菓子は大好きだけれど、お菓子作りなんてしたことのない娘が、母親に対してこの一文を話したとしたら、「作って」という部分がプロミネンスされるはずです。 母親は驚くか喜ぶか、いずれかのリアクションを返すでしょう。

このように、自分が最も強調したい部分、重要だと考える部分、主張したい部分をプロミネンスすることによって、文章にメリハリができ、いきいきとした話し方につながります。 プロミネンスの方法のわかりやすい例は、その部分を強く発音することですが、他にも方法はいくつかあります。 強調したい部分の前で少し間を置いたり、ゆっくり読んだりすることです。

それから、アクセントの高低に普段より差をつけても効果的です。

注意点としては、プロミネンス部分を文章の中でいくつも作ると、結局何を強調したいのかがわからなくなってしまうということです。 一番伝えたい部分は一つに絞り、あれもこれも強調しないようにしましょう。

いきいきとした表現豊かな文章を読むには、大げさな感情表現よりも、文章内における正しいアクセント、適切なプロミネンスがものを言います。 なまりがないからアクセントには問題ない、プロミネンスはできている、と思っている人も、つまずきを感じているなら一度基礎をおさらいしてみると、新たな発見があるかもしれません。

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